航空会社のオーバーブッキングってどういう仕組み?
2018年10月07日
2017年に起きたユナイテッド航空の過剰予約について紹介しましたが、なぜオーバーブッキングが起きるのかまとめてみました。
目次
オーバーブッキングとは?
オーバーブッキング
過剰予約(かじょうよやく)とは、用意できる最大数を超えて予約を受け付けることである。オーバーブッキング(英語: Over booking)とも呼ばれる。ある程度のキャンセルを見越して意図的に行う場合のほか、何らかのエラーにより意図せずに発生する場合もあり、これはダブルブッキング(英語: Double booking)とも呼ばれる。
出典:wikipedia
オーバーブッキングは何故起きるのか?
こんなことが何故おきるのでしょうか?バスや新幹線などは券が発行された時点で、乗客の座席指定が確定されますが、航空券の場合それに当てはまりません。
航空券の購入過程は予約ー発券となり、E-チケットのようにA4用紙に印刷された電子航空券が出ます。
それでは座席はいつ決定されるのでしょうか?
座席は原則的に上記に書いたように電子航空券を持って(実際は持たなくていいが)空港に行けば、航空会社のカウンターで搭乗券が渡されます。
この時、座席が決定されます。もちろんオンラインや、旅行会社に電話で頼めば事前座席配置をしてもらえます。
オーバーブッキングをする理由とは?
それは簡単です。航空会社が多くの利益を得るためなのです。仮に座席が100席の飛行機があるとしましょう。
統計で、予約する乗客の内およそ10%が航空券をキャンセルするか、空港に来ないという行動を取ることが分かっています。それならばと、保険のために104名の航空券を出しておこう!というシステムになっているのです。
実際、これは危険な賭けですよね。座席は100席なのに104名にチケットを売るなんて、、、会社は数字と統計を信じているのです。これがオーバーブッキングです。これは航空会社がよくする戦略で、実際に3、4名がキャンセルしたり、来なかったりしています。
どうやって解決するのか?
では、予約した全員が来た場合の航空会社の対応はどのように行われるのか。
遅く来た乗客の搭乗を拒否する
これは経験された方もいると思いますが、よく空港を利用している方は時間ギリギリにチェックインしようと30分前に来たら、チェックインが締め切られている事があります。
遅れてはいけません。航空規定にも2時間前にチェックインをしなければいけないと書いてあります。
座席をアップグレードしてもらえる
不幸中の幸いというか、ビジネスクラスの席が余っていた場合、ランダム(主に一人客)に選んで座席のアップグレードをしてもらえます。
ですが、食事等のサービスはエコノミーと同じ待遇になります。これを無償アップグレードと呼びます。
補償と振替航空券を提供してくれる
特定の顧客に対して他の航空会社か、または別日程の航空券を提供します。
それだけの補償があるなら、必ずしもその飛行機を乗らないといけない理由が無ければ、割と悪くない条件ですよね。
まとめ
こういったオーバーブッキングには、アップグレードなど嬉しい特典もついてきますが、最悪、ユナイテッド航空の様な悲惨な事が起きてしまう可能性もあります。
オーバーブッキングの被害に遭わないためには、事前座席指定で席の確保、時間通りにチェックイン、入力情報に誤りがないかの確認など、上記のルールをできるだけ守り、快適な空の旅をおくれるようにしましょう。
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